近江商人「三方よし」

たまたま読んでいた冊子で久しぶりに近江商人の「三方よし」の考え方に出会った❗️

20歳頃にこの言葉に出会い、仕事をするうえでの心得と自分に言い聞かせた。

商売をする上で「売り手よし、買い手よし、世間よし」の3つの利益を重視するという考え方

近江商人がつちかってきた商いの精神「三方よし」。「売り手によし、買い手によし、世間によし」すなわち、「三方よし」。

その意味は、「商いというものは、売り手も買い手も適正な利益を得て満足する取り引きでなければならない。そして、その取り引きが地域社会全体の幸福につながるものでなければならない」という共存共栄の精神を表している。

近江商人の家訓

てんびん棒一本を肩に、汗と埃にまみれて日本各地を行商し、お客様の信頼を得て販路を広げ、やがて豪商へと立身出世した近江商人。近江商人の商家には、家名と家業の永続や繁栄を願い、長年の商いで培った体験や苦労をもとに、商業の心構えや教訓を子孫や店中に伝えた家訓があります。家訓には、「三方よし」の精神に代表されるような商いの心構えが記され、時代を超えて普遍の価値が読み取れます。

「しまつして、きばる」

商売相手の利益を優先して考えるために薄利でした。そこで利益を上げるために、他人の嫌がる苦労を進んで「きばり」、長期的にみて経済の合理性を求めたのが「しまつ」です。ケチと誤解されやすい「しまつ」の極意がここにあります。

豪奢必不久

「奢れる者かならず久しからず」
豪商で知られた松居遊見でも、表向きは百姓の身分で、商いはあくまで農間の余業でした。その生活はきわめて質素で、手織木綿の衣服を着、常にわらじをはき、粗食で粗末な家に住み、陰徳を積むことを喜びとしました。

好富施其徳

「富を好しとし、其の徳を施せ」
商売が繁盛して富を得るのは良い事とし、その財産に見合った徳、すなわち社会貢献をすることが重要と説きました。商いが大きくなると共に商人も大きな徳を持った人間へ成長しなければならないとしています。

引用:https://e-omi-muse.com/omishounin/index.html(近江商人博物館)

こんなことを書きながら、ふと思い出すのがAOKIホールディングスの前会長の青木拡憲氏

長野市出身で、天秤棒を担ぎ質流れの生地を販売し「洋服の青木」を設立。店舗の赤字などで苦労しその後黒字化する中で、「世の中のためになるビジネスを決意。経営理念(社会性の追求・公益性の追求・公共性の追求)を確立」していった。

後に文化、教育振興を目的とし、公益財団法人AOKI財団設立を設立し、これからの子どもたちのためにと多額の資金を投入し学ぶ機会を与えてくださった。

・AOKI咸臨丸 これからの日本を背負う「卓越した国家経営者」を目指すために、自らを成長させていく有意義な機会を提供
・AOKI塾奨学金 向上心を高め、さまざまな経験を通した学びができるための奨学金援助
・AOKI起業家育成プロジェクト 日本における「スティーブ・ジョブズ」のような人材を育てる、中学生のための起業家育成教育

東京オリンピック競技大会委員長の高橋治之元理事に資金提供したとされる問題で新聞でいろいろ書かれたが、紙面に書かれたことのみで人を判断して欲しくない。自分のために利益を得ようとした人でないことを知って欲しい。

「社会性の追求・公共性の追求・公共性の追求」を求めた人だから。

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