虹を見れた
車いすテニスでグランドスラムを達成した小田凱人選手。子供の頃はプロのサッカー選手を目指していながらも9歳で左足に骨肉腫が見つかり車いすに。2012年のロンドンオリンピックで国枝慎吾の動画を見て心動かされ車いすテニスを始めたと。
病気が分かり手術をし、夢見ていたプロサッカー選手を諦めることはどれだけ子どもにとって切ないことだったでしょう。親御さんたちも自分の子どもが病気になることは、ちょっと咳をしていただけでも心配なのに、車いすになるということは胸が押しつぶされんばかりだったと思います。
それでも前向きに生きて、国枝慎吾の姿を見て自分もああなりたいという希望を持ち努力し、その夢を叶えるパワーはどこから出てくるのでしょうね?健常者である私たち、出来ることをやらず努力せずのうのうと生きている気がして、これでいいのかしら?と思わされました。
彼が今回優勝して帰国後の生涯グランドスラム達成記者会見で発した言葉が以下の通り。彼でなければ話せない言葉だったのではないでしょうか?
「虹は、雨のあとでしか見れません。
雨の中でも、見れません。
すべてが過ぎ去ったあとに、虹は見れます。
僕にとって、ニューヨークでの出来事は、そのようなものでした。
どんなに結果を信じても、夢を願っても、人を愛しても、それが叶わないときや愛されないときもあると思います。
自分を信じて、自分のことを愛するまでは。
僕は自分のことを信じれなくなったことは、一度もありません。
僕は自分を愛せなくなったこともありません。
だから、僕は、虹を見れたんだと思っています」
小田が目指すのは「めっちゃ勝った人より、めっちゃ何かを変えた人」。何十年先に、引退してから、死んでから評価してもらえる人になれるか。それが一番の見せどころだ、と言葉に力を込めた。
19歳の青年が言う言葉ですか?驚かされます!