自分が小さく感じた瞬間

昨日「アナザースカイ」を見ていました。今までは好きで必ず見ていたTVだったんですが、にじ色キッチンを始めてからは忙しいし睡眠時間を削ってしまうから見ないようにしていました。昨日はプロゴルファーだったイ・ボミだったのでちょっとそそられて見たわけなんですが、自分の料簡の小ささに情けないやら、やられちゃいました。

イ・ボミ、韓国のプロゴルファーで、「スマイル・キャンディ」と呼ばれていた子。
賞金獲得は8億円で歴代11位。

正直なところを言えば、韓国から日本に来て優勝や賞金を獲得して、いくら可愛くておじさんたちの心をつかんでいてもそれだけのものでしょ?わざわざ日本に来て稼いで帰らなくてもいいんじゃない?と思っていた。いろんな海外勢の選手たちいますよね。

そんな風に思っていた私が、イ・ボミの生きざまと言うか、ゴルフに対する姿勢に対して自分の料簡の小ささに情けなく感じたんですよ。いろんな意味において反省させられました。

彼女は高校生の頃、学校からの帰りに練習場に通い置かれた目標の箱に向かって毎日800ほど球入る練習をし、とにかく努力の人だったこと。韓国でもゴルフではそれなりの成績を残し認められ海外遠征をするようになってきた。日本に来てもとにかく練習して努力を継続。最初の2年間は住むところもないし、部屋を借りて遠征をしていた。

そんな彼女を見ていた延田グループの社長が手を差し伸べてチームを作り彼女のバックアップをする。彼女はずっと感謝を忘れず社長や仲間と共に戦った。常に常に感謝を忘れず。

彼女の凄いのは、「ゴルフで一緒に回る人たちは敵ではない、ずっと一緒に練習してきているのでよくても悪くてもとにかく仲間には声がけをする、『だって一緒にゴルフにかけて来た仲間だから』」

「ライバルはゴルフコース」であって上手くショットが出たり、バンカーから球が出たりすれば思わず拍手も出る。自分もそうありたいと願う、と。

勝負に生きている者たちは、他人を蹴落としてでも勝ちたいと思う。なんとか自分が少しでも上位に上がれればと。これまでの日本ゴルフには無かった選手が洗われ、みんな学んでいった、学ばせてもらったと。

母が喜ぶ顔が見たい、お客さんが笑顔になるプレイがしたいと思ってずっと頑張ってきた。ファンの皆さんが私のプレイを見て喜ぶ顔が好きだったからと。

社長にも感謝を伝えたかった。でも5年前に亡くなった社長にまだまだ言葉がつたなくてきちんと感謝の気持ちがつたえられなかったことが申し訳ないと。

本当に一人ではできなかった。感謝しかない。人間はやはり一緒に成長するもの。一人では寂しいもの、「世界一」になるためには、と。

あーなんてイ・ボミとは気持ちの優しい子で、本当に心の大きい子なんだろうと感動した。そしていかに自分が小さいかを思い知らされた。いつも笑顔で自分ばかりは一緒に回っている仲間にエールを送り、自分たちの仲間に感謝をする。自分もそうなりたい。

人に好かれるようにふるまうのではなく、感謝と周囲に対するふるまいがいつしか人に好かれる対象になることを改めておもいしらされた。まだまだ若い子に。

イ・ボミ、有難う。

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