ぼっち蕎麦
今日、お客様とお蕎麦の話をしていて、「うちの息子が東京で暮らしていて、久しぶりにお蕎麦が食べたいなぁ~!と近所のチェーン店のお蕎麦屋に行き一口食べたら『うっ!これは粘土か?』と結局一口も食べられずに出て来た」と。長野のお蕎麦がやっぱり美味しいんですよねぇ~!それになれちゃうとなかなか他で食べられなくなっちゃうんですよね!なんて話をしていました。
お蕎麦繋がりで「ぼっち蕎麦」なるものが戸隠にあるんですよと。それをまねたお店も随分出てきているのですが、実は「ぼっち蕎麦」って意味があるんですね。
まず形としては指くるくると丸めたような感じで、ひとすくい出来る大きさで作られているものが5個乗っているんです。この5個と言うのがポイント!形だけ真似していくつも乗っけて出しているところもあったりするもので。決してお得感で「ぼっち蕎麦」を食べるものではないんです。
戸隠神社は5社(奥社、中社、宝光社、九頭龍社、火之御子社)あることに由来していて、ザルの上でこの5つの神社を表していると言われています。さらには五斉神社、宣澄社を合わせて7つで大盛にしたり。
この「ぼっち」は「法師」と書くそうで、山で一人で修行をしたお坊さんを表していて、一人ぼっちという言葉もここから来ているらしいですよ。
ザルの上に神社が5つ乗っている、それを頂くってありがたいことなんですね。

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